施術1前腕

2020年02月19日 11:31
カテゴリ: 施術

按摩仙人のブログ
施術の第一回目は前腕から始めようと思います。
 
【部位】前腕
前腕とは、肘から先の部分、解剖学姿位で申しますと下になります。
 
【症状】
前腕に関連したよくある症状を書いていきます。
今から述べるものは鍼灸マッサージ院を訪ねてくることが多いですね。
 
まず腱鞘炎でしょうか。
整形外科を受診して湿布を貰う方が多いようですね。何ヶ月も長引くと鍼灸マッサージを試してみたいようです。
次いでバネ指。
親指の付け根あたりが痛く、うまく動かせない。整形外科で手術を勧められた、または手術をしたと言う方もいますね。
 
そして、手のひらがジンジンと痛みしびれる。これはどこに行っても改善しないと深く悩む方がいます。割りと鍼灸マッサージと相性は良いと思いますので、後述の対処法もご覧下さい。
 
その他に肘より少し下にある一点が刺すように痛くなることがあります。手三里と呼ばれる経穴のある場所です。これは要領が必要です。
 
【按摩仙人の対処法】
・腱鞘炎は、手首や手のひら、肘や上腕の筋肉が引っ張ったり、骨や関節のまわりで引っかかったりしていることが原因だと考えています。
まずは母指を曲げる筋肉や母指球筋の緊張、橈側手根屈筋を揉みほぐします。
母指でしっかりと捉えなければなりません。優しくですが押し込むように。繊維に沿って延ばすようにアタックします。
そして、背面の橈骨と尺骨の間の三焦経を指先を立てながら揉んでいきます。深く達するイメージですかね。
おおまかに緩むと手根管が浮いてくるので適宜揉みほぐしますます。基本的にこれを繰り返します。
 
・ばね指の按摩対処法は、先に述べた腱鞘炎の手技を一通り済ませ手首より上を緩めます。
母指球筋を丁寧に優しく、筋の縁をきちんと触ることをイメージして下さい。
そして指先をつまみ、右へ左へと軽く回します。指先に付着したすべての筋肉が凝ることがあるのだと自覚して下さい。また、爪根部や爪床の奥や裏側も軽い凝りがある自覚を持って触って下さい。
そして母指の伸筋を軽くしごくように繰り返し往復させます。これが基本的手技です。骨間膜など範囲を広げながらアタックして下さい。
 
・手のひらがジンジン痛くなる、しびれる場合の按摩対処法は、母指球筋や小指球筋を丁寧に縁までほぐすこと。これに尽きます。手根骨に張り付いたり凝りを見つけるぞ、そんな集中力が試されます。
手背面の骨間膜も四本の指頭を立てて高速で鉤状マッサージをすると三十秒程度で緩んできます。
大事なポイントは小指の背面外側は放置されやすいこと、加えて指の又を丁寧に触ること、外反母趾、内反小指などにも応用できるので、きちんと触る習慣を身につけましょう。
 
・肘の下の手三里が痛い時の按摩対処法は、前腕や手首のまわりの施術を一通りやります。
そして痛い部分を二指でつまみます。かなり強くつまみ、上下へ揺さぶります。
肩関節の上腕二頭筋、三頭筋の腱を緩めます。長頭、外側頭と順番に繰り返します。
筋腱移行部がゆるみ出すと筋腹は簡単にほぐれるでしょう。
これは、あん摩マッサージ指圧師の飯の種ですので、何年もかけて習熟度させましょう。
何度も繰り返し筋肉に遊びができてきたら肘の周りを表層から削るようにほぐしていきます。
三里は裏側が残ると痛みが残ります。丁寧な施術を心がけましょう。
 
第1回の前腕はこのようになりました。
加筆訂正があれば更新していきます。
 
ブログの更新は不定期で月に二回程度を考えています。
後進のあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師の施術に役立てれば幸いです。
今後とも宜しくお願いします。
 
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